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雑誌がブームに

ちょっと前の話しだが、本を読みたいと思い書店に行くことにした。大体いつも欲しい本が決まっているわけではなく、行ってみて興味が湧いた本を買ってくることが多い。読書は割と好きで、面白そうだと思ったらどんな本でもよい。小説でもエッセイでも新書でも画集でもなんでもよい。

 

ただ、そうやって本屋に行くと僕の場合は、これまでに名前を聞いたことのある人の本にまず目が行く。「ああ、そうだ、この人の本を読んでみたかったんだ」とか「この小説は名前は聞いたことあるけど、読んだことなかった」とか。そして、そういうものは大体昔の人の本である。(昔というとあやふやだけど、ざっくりと「自分が大人になる前の時代」という感じ)

最近はどちらかというと自分と同じ時代を生きている人、とりわけ同年代の人がどんな事を書いているのかに興味がある。有名とか無名とかは関係ない。先述した「昔の人の本」も、中にはあとから再発見・再評価をされ現在まで残っている本もあるだろうが、多くはきっとその当時の同じ時代を生きた人々を楽しませたり考えさせたり、また話題になったりしたものだろう。

だから、僕自身も正に今、同じ時代を生きる人が新しく書いた文章を読んで、自分にとって面白いと思えるものを見つけてみたいと思うようになった。

 

と言っても、何も手掛かりがない。本屋にずらっと並んだ本の背表紙だけじゃ「今の人の本」なのか判断しづらいし、一つ一つ手に取って著者の紹介を見るのも時間がかかる。

考えた末、「雑誌が手っ取り早いのではないだろうか」と思いついた。なるべく色んな人が文章を寄せているものが欲しい。まるっきり興味のない分野の雑誌ではおそらく全くページが進まないだろうが、自分が興味無いと思っていた分野で面白い事を書いている人がいるかもしれない。だから新たな発見への期待を込めて、目次を見て興味が持てそうな内容と興味を持てなさそうな内容が半々くらいだといいかな。そして、専門的な知識が無くても読めるものがいい。

そんなことをあれこれ考えながら買ってきたのが写真の2冊。どちらもとても楽しく読んだ。同じ時代を生きている様々な人が、色々な事を考えて文章を書いているんだなと改めて知ることで、目の前が少し広がったような気もする。そして、こうやって色々な雑誌を読んでみることが、元々の目的である「同時代の人が書いた面白いと思える文章を見つける」ための方法の一つになりそうだと分かった。今後、書店に行った時に目に入ってくる本の種類も徐々に増えてくるはずだ。

 

僕の中の雑誌ブームがいつまで続くか分からないが、とりあえず雑誌1冊ってじっくり読むにはなかなかの量なので、ゆっくり色々な雑誌を見てみようと思う。

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by ishikawatetsuya | 2022-10-08 21:00 | 日記 | Comments(0)

石川哲也のブログです。


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